アクセル・ワールド(ネタバレあり)

電撃文庫ゲーム小説大賞受賞作品。
ゲームという単語がいつの間にか抜け落ちているけれど、内容的にゲームっぽいのでつける。
爽快な加速感のある物語。
擬音が多すぎるきらいがあるが、多分この方がわかりやすいのであえて使っているのだろうと思う。
卑屈でまっすぐというなかなかわかりにくい特性(主人公の境遇の理由付け、および物語の展開上の必然性)を持つ主人公がいじめられっこの境遇から抜け出してすてきな彼女ができる物語。

ただ。
物語の構成上の必然として、ふみにじられた親友の思いだけが、胸にしこりとして残る。
ていうか、そこは相談するところなのか幼馴染みよ。
自分で考えて結論出せよ。他人に答えを求めるところじゃないだろ。
しかも結論を出した理由がそれかよ。
親友からすれば、何だろう、友達としても当然だけど、男としても情けないじゃないか。

判官びいきかもしれないが、体型的には主人公にものすごいシンパシーを感じるものの、心情的には親友が不憫でならない。

黒雪姫かわいかった。